![]()
CD Catalog
< CD カタログ >
お問い合わせは e-mail nbs@bd.mbn.or.jp, tel.3290-4352 まで。
● 本を執筆いたしました。 「破壊と再生はワーグナーから〜今を生きつづけるオペラ」 出版:フェリスブックス 価格:700円(税込) (「月刊ピアノ」「ムジカノーヴァ」2007年2月号に評が載りました!詳しくは→)
コメント:このフェリスブックスシリーズ11冊目にあたります。音楽の分野では2冊目です。オペラがとても難しいと思っている方々が少なくないことをこれまでずっと感じてきました。とりわけドイツ語によるワーグナーのオペラは巨大難解で理解するには大きな山を征服しなければならないようなイメージがあったことでしょう。しかし、いきなり全体をあせって知ろうせず、耳に残る断片から入っていくならば、オペラとはポップスとミュージカルと大差なく近づいていくことができるものです。そういう部分ではワーグナーのオペラも例外ではありません。私のオペラへのゼロからの認識も全体からではなく部分を聞いて感動し、これはいったい誰のなんという作品なんだろうというところからスタートしています。また、オペラを制作する側もIT時代の時間、価値に応じた新しい演出を試みてきました。いわゆる読み替え上演という方法です。今日では、時代設定を読み替えてしまうという方法はもはや当たり前になってきています。この方法により長くて退屈、時代がかった今の価値観からはかけ離れたものと感じさせるオペラは大変に身近になりつつあると言えます。ワーグナーのオペラを主題にして断片の魅力と読み替え上演の方向からその魅力をさぐります。
本の出版は私にとっては初めてですが、兄、藏田隆之は、私より1年先に本を出版いたしました。私とは、分野は違いますが、好評発売中です。金融業界の方は、是非、読んでみてください。「金融機関のCS入門―苦情対応体制(JIS Z9920)の構築と金融サービス向上」 金融財政事情研究会;きんざい〔発売〕 (2004-07-30出版) 蔵田 隆之・楠見 肇【著】 販売価:\1,470(税込) (本体価:\1,400) 蔵田隆之プロフィール:1981年東京大学法学部卒業、日本興業銀行入行。外国為替部、仙台支店、市場営業部、業務部、システム管理部、国際市場事務部兼ケイマン支店、ネットワーク業務推進部、市場事務部、個人営業推進部を歴任。2000年みずほホールディングスCS研究所参事役。2002年みずほフィナンシャルグループCS研究所参事役。現在、みずほフィナンシャルグループ管理部CS研究所参事役。顧客ロイヤルティ研究会会員、日本経営品質学会会員
● オペラ 「忠臣蔵」 発売元:CBSソニー
コメント:国内発売されてからしばらくして世界発売されました。パリの凱旋門前のヴァージンレコード、ミラノスカラ座近くのリコルディでも発売されていました。ジャケットが私の殺されるシーンです。(ガーン!)DVDとLD、Videoカセットも世界同時発売されました。作曲家と個々のキャストが良く話し合いそれぞれの音域にあった曲を作るという歌い手にとっては大変贅沢な公演でした。この公演の演出家ウェルナー・ヘルツォークは「アギーレ・神の怒り」「フィッツカラルド」など超話題作の映画監督であり、また、昨年ミラノスカラ座で「フィデリオ」の演出も担当しました。これまでのオペラキャリアの中でヘルツォークの演出を直接学べたことは大きな財産と思っています。
● オペラ 「金閣寺」 発売元:フォンテック
コメント:黛さんがまだお元気で直接指導に来られた公演の貴重なドキュメントです。1976年にベルリンドイツオペラで初演された作品ですが、それを逆輸入してドイツ語に日本語の字幕をつけて公演するという形式がとられました。初演は世界的演出家だったゼルナーによりましたが、当時、ゼルナーのアシスタントをしていたバウエルンファイントを起用しました。私の役は、主人公を金閣寺の放火へと駆り立てる登場人物中、もっとも悪辣な役どころで足が不自由なことを逆にポジティブに生きていく武器とするという強烈なキャラクターでした。この公演は、12チャンネルの「題名のない音楽会」で2週にわたって放映されました。主人公に尺八の吹き方を教えるシーンがあり、舞台上で私が尺八を吹くとオーケストラピットの中に尺八の名手の先生がおられて、あたかも私が吹いているかのように吹いてくださいました。これまで出演したオペラの中で最も急な傾斜の舞台で、立つのもすわるのも命がけ、 物を落とすとオーケストラピットに転がり、オーケストラの団員さんの頭を粉砕してしまうのではないかという恐怖が昨日のことのように思いだされます。
● 劇団四季「オペラ座の怪人」